君を知った。その瞬間から……



カッカッ



あの日と同じように、背後からヒールで走る女性の音がする……。



まさかね……。



「はぁっ、はぁっ……。」


まさかの息切れまでする……。



本当にあの彼女なのかな……?



どうか、彼女であって欲しい……。


今の僕には、そう思わずにはいられなかった。



そのいっぱいの期待とともに僕は振り返った。



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