君を知った。その瞬間から……



「本当にごめんなさい……。」



「いえ、大丈夫ですよ…。
僕のことより、貴方の方が……。」



「大丈夫です……。
貴方のお陰で助かりました……。」



彼女はそう言うけれど、僕には全然大丈夫には見えなかった……。



ストッキングが破れて、膝は擦りむいているし……。



きっと……



さっきの「ボキッ」って音はヒールの折れた音だしな……。



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