君を知った。その瞬間から……
「あの……お名前を教えて下さい……。」
「えっ……!?」
突然のことで驚いた……。
「お礼がしたいんです。
だから、連絡先を……。」
「そんなお礼なんて……。」
それに、あんなに急いでいたのは、何か用事があるからかもしれない……。
「きっと、貴方がいなかったら、私は大怪我してましたよ……。」
「お礼は大丈夫です…。
それより……急がなくていいんですか…?」
「あっ………!!!
すっかり忘れてた……。」
「僕のことはいいから、急いで下さい。」