お姫様の作り方
不器用なあなたに
* * *
私の朝は早い。妹の舞が目をこすりながら起きてくる頃には家を出る。
「お姉ちゃんもう行くのー…?」
「うん。舞も遅刻しないようにね。」
「ふぁーい。」
いつも通りの時間に家を出て、いつも通りの時間に学校に到着する。
朝のHRの時間まで40分。もちろん宿題も予習もきちんと済ませてある。この40分は自分の好きなことのために使うと決めている。
4階の一番西にある図書室。そこは私が学校の中で一番好きな場所だ。
誰もいない図書室でお気に入りの本を読む、至福の時。
「…えっと、今日はこれを返して…。」
図書委員であるため自分で返却作業を行う。本を元の棚に戻し、今日借りて帰る本を探す。…今日は何を読もうか。
「これにしよっと。」
もう3度目になる、冒険モノの小説を手に取った。少し子どもっぽい内容ではあるけれど、私はそのストーリーとその世界が好きで何度も何度も繰り返し読んでいる。
借りるために図書カードに必要事項を記入し、窓に一番近い席に座った。
窓の傍は光が差し込んできていて少しだけ暖かい。
ページをめくる音だけがただ聞こえるこの時間とこの空間が、私はとても好き。
私、会田真鈴(アイダマリン)の日課は早起きと、そして図書室での読書。
そんな私をみんなは「変わり者」と呼ぶ。
私の朝は早い。妹の舞が目をこすりながら起きてくる頃には家を出る。
「お姉ちゃんもう行くのー…?」
「うん。舞も遅刻しないようにね。」
「ふぁーい。」
いつも通りの時間に家を出て、いつも通りの時間に学校に到着する。
朝のHRの時間まで40分。もちろん宿題も予習もきちんと済ませてある。この40分は自分の好きなことのために使うと決めている。
4階の一番西にある図書室。そこは私が学校の中で一番好きな場所だ。
誰もいない図書室でお気に入りの本を読む、至福の時。
「…えっと、今日はこれを返して…。」
図書委員であるため自分で返却作業を行う。本を元の棚に戻し、今日借りて帰る本を探す。…今日は何を読もうか。
「これにしよっと。」
もう3度目になる、冒険モノの小説を手に取った。少し子どもっぽい内容ではあるけれど、私はそのストーリーとその世界が好きで何度も何度も繰り返し読んでいる。
借りるために図書カードに必要事項を記入し、窓に一番近い席に座った。
窓の傍は光が差し込んできていて少しだけ暖かい。
ページをめくる音だけがただ聞こえるこの時間とこの空間が、私はとても好き。
私、会田真鈴(アイダマリン)の日課は早起きと、そして図書室での読書。
そんな私をみんなは「変わり者」と呼ぶ。