Helloween Night【短】
「じゃーん♪どう?」


頭にはバンダナ、そして体にはショートベアトップとタイトのミニスカート。


更にはコルセット付きのジャケットを羽織り、右手には三日月型の剣。


「うん、可愛い!いや、むしろセクシーやな」


全身ブラックの衣装で統一した女海賊に扮したあたしに、晴稀がニッコリと笑った。


「ほんまに?」


「うん、羅夢は何着ても似合うな」


「フフッ、晴稀も似合ってるやん!」


晴稀は、戦いの後をイメージしたダメージ加工の海賊衣装。


腰に巻いたターバンにも泥が付いているようなダメージが施されたその衣装は、普段はきっちりとスーツを着熟す彼のイメージを覆した。


「晴稀もカッコイイで!また惚れたわ♪」


「……羅夢」





この後、二人は冒険では無くベッドに出航したのだった――。





             END.


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