Helloween Night【短】
「「ギャハハハハッ!!」」


大爆笑の渦の中、俺は引き攣った顔で立たされている。


これは間違いなく、人生で一番マヌケな姿…。


「おい……。何なんだ、これは」


「染井、似合ってるぞ!」


「さすが、あたしと信二の見立てだわ!」


「いっちゃん、可愛いよ!」


真っ青な体に、ピンと張った頬の髭。


首には小さな鈴と、お腹には真っ白な半月型のポケット。


これは……


どこからどう見ても、子供達から絶大な人気を誇る未来から来た猫型ロボットじゃねぇかっ!!


何で美乃は猫耳だけで、俺は全身仮装なんだよっ!!


猫型ロボットなんて、ハロウィンと関係ねぇだろっ!!





この後、伊織が爆笑し続けていた信二をぶん殴ったのは、言うまでも無い――。





             END.


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