ツンデレ★王子
「……」

「あっ…ごめん、言い過ぎた」


先輩は気まずそうにあたしをなぐさめる。

うつむいているあたしに何をしていいか分からず、とりあえずハンカチを出した。


「…密室…」

「え?」

「…二人きり…」


あたしはそのハンカチを受け取り、くしゃくしゃに握る。


「そんなこと言うなんて…照れるじゃないですかぁ~」

「…は?」

「もぉ先輩も照れちゃって!カワイイッ!」


そう言って先輩を叩いた。
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