ツンデレ★王子
喉をゴクリと鳴らした。

太陽の光を反射したそのいちごは、あたしを誘うかのように輝く。


「少しだけなら…」


そう思い、いちごを口に近付けた。


そして端をかじる。


「……!!」


もう一度かじる。


「……!!!」


なっ、何!?このおいしさ!

瑞々しいいちごがあたしの乾ききった喉を潤し、ほどよい甘さがあたしの疲れを癒す。

まるで真夏にクーラーがガンガンにかかった部屋に入るかのごとく!
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