ツンデレ★王子
「お母さんはあたしが小さいときに交通事故で亡くなったんです」

「え…」

「…あ!でもお父さんはいるんで寂しくないですよ」


雰囲気が暗くなっていることに気付き、慌てて弁解をした。

するとお父さんが持っていた箸を机に置いた。


「愛里さん、ごめんなさい。辛いことを…」

「いえ!そんな気にしないでください!」

「…愛里ちゃん」


お父さんに続いてお母さんも箸を置く。


「こんな私でよかったら、いつでもお母さんとして甘えていいからね」

「お母さん…」

「そうじゃ!いっそのこと春と結婚したらいい!」


KYなおじいちゃん。

あたし、先輩の家族好きだ…
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