ツンデレ★王子
「じゃぁそろそろ行きましょうか」


夕飯を食べ終わって外がすっかり暗くなったころ、お母さんが言った。

見るとお母さんとお父さんとおじいちゃんが、上着を着ている。


「あれ?どこか行かれるんですか?」

「うちは毎年クリスマスはホテルに泊ることになってるの。夜景を楽しみたくてね」

「そうなんですか~いいですね」

「だから愛里ちゃん、今日はゆっくりしていっていいからね」


ゆっくりかぁ~…

…待って!

みんながいなくなるってことは…

先輩と二人っきりに…!?


「ケーキは冷蔵庫に入ってるからね。それじゃいってきます」


ちょっ…お母さん!

待ってー!!
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