ツンデレ★王子
「しょうがねぇなぁ…」


後ろ頭を掻きながらあたしの隣りに座る。

箱から指輪を取り出し、あたしの手を握った。


「あ!待って!左手の薬指がいい!」

「なんだよ、注文が多いヤツだなぁ…」


そんな文句を言いながらも、言う通りにしてくれる。

今日の先輩、なんか素直…?

なんて思いながら先輩の行動を見ていた。


「…ほら、できたぞ」


先輩に指輪をはめられて、余計にキラキラと輝いているように見える。


「ありがとぉ!先輩…!」


そう言うと、先輩と目が合った。

あたしは慌てて目をそらす。
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