ツンデレ★王子
「で、おじいちゃん、お孫さんにあげるいちごどぉすんの?」


自己嫌悪になりながらも、会話を続ける。


「どぉって…そうだね…嘘はなるべく避けたいしなぁ…」


おじいちゃんは顔にシワをよせて考える。

一生懸命考えているので何気にあたしは答えに期待した。

少ししておじいちゃんがポンッと手を叩いた。

よほどいい案が浮かんだのか、カナリいい顔をしている。

これは期待が高まる。


「次に採れたいちごを初めて採れたって言うとか!」


っておい!

結局嘘かよ!

あたしの期待を返せ!

あたしの気を知らないおじいちゃんは、


「いやぁ、なかなかの名案だと思うんだがなぁ」


などと言いながら大笑いをしていた。
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