ツンデレ★王子
「まぁとにかく孫には上手く言っておくから、おじょーちゃんは心配しないで」


そう言っておじいちゃんは草取りを始めた。

心配しないでって言われても…

心配するでしょ、普通。

おじいちゃんの性格分かっちゃったしさ。


「まったく…」


あたしは鞄と上着を木の下に投げ捨て袖をまくり上げた。


「おじょーちゃん?」


おじいちゃんは驚いた様子であたしを見上げた。

あたしはにっこりと笑い返す。
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