ツンデレ★王子
いくつかの分かれ道にぶつかった。

その度に一本の棒で切り抜いていく。

次はこっち、次はあっち。

走って、歩いて、走って。

その繰り返しが永遠と続いた。

家を出て1時間がたとうとした頃、急に鳴り出した携帯電話。

メールだ。


「ちょっと愛里、何してんの!?もう入学式終わっちゃったよ!」


あたしはすかさず返事を返した。


「道に迷った…」


なんて短いメール。
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