出会ってしまったから
先生はベッドに入ると私から背を向け、腕の上に頭を置いていた
なんか遠いな
もし高野先輩を追ってこの高校に来てなかったら先生とは会う事はなかった
そう思うとなんだか寂しくなる
もし他の高校に受かっていたらと思うと怖くなった
「ねえ、もう寝た?」
先生ともう少し話したいよ
「寝た」
「寝てないじゃん」
「どうした?」
「何かないと話しかけたらいけないの?」
「じゃあ俺にどうして欲しいの?」
「どうして欲しいって・・・」
腕枕してほしい・・・なんて言える訳・・・
「ないなら寝る」
「えっちょっと待ってよ」
「んだよ、早く言えよ」
「腕枕・・・・」
「は?」