出会ってしまったから




「ダメ?」



「・・・仕方ないな」




先生は私の方に向き、腕の上に私の頭を乗せた



先生の顔が思ったより近くて



また心臓の音はうるさくなった



これでどうやって寝るの?



こんなに先生の顔が近い・・・



目なんか合わせられない



「いつになったら緊張しなくなるんだか」



「えっ何で・・・分かるの?」



「体が固まってるし・・・」



「だって・・・直記の顔が近くて」



「嫌だ?」



「嫌じゃないよ、ドキドキする」



「近いだけでドキドキすんのか?」



「うん・・・」



「可愛いな、おまえは」



「そんな事・・・・」



「いいから、早く寝ろよ?」



「うん・・・・」



「あっでも、その前に・・・」



< 136 / 222 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop