出会ってしまったから




「そうだよ、言ってなかったっけ?」



「聞いてないよ」



「一番いい所かなって」



遊園地は先生と行きたかった



なんて・・・言えないし



私は兄からチケットを渡された



遊園地に入ると、兄は高野先輩と話していた



「ねえ、どうしたの?」



美優が小声で話しかけてきた。



「まだ遊園地、先生とも来てない、先生と来たかった」



「何だ、そんな事・・・いいじゃない、今日だけだって」



「そうだけど・・・」



「お兄ちゃんがいるから、大変だよね」



「うん・・・」



「ジェットコースター乗ろうぜ」



兄はジェットコースターの入り口に入った



「大丈夫?乗りたくない?」



高野先輩が優しい口調で聞いて来た



はあ・・・高野先輩はやっぱり恨めないよ・・・・



だって・・・こんなに優しい


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