出会ってしまったから




その時、高野先輩と兄が戻って来た



「ん」



兄は、美優にオレンジジュースを渡した



高野先輩は私に紅茶を差し出した



「これで良かった?」



「うん、ありがと」



「良かった、全然分かんなくて」



高野先輩はコーラを開けて美味しそうに飲んだ



美優の言いたい事は分かってる・・・



先生よりも高野先輩の方が良いと言ってるんだよね



私でも思うよ



そうなれたら、どんなに良いんだろうって



高野先輩を好きな気持ちが戻ったらどんなに良いんだろうって



でも・・・無理なんだよ



もう先生しか見えないの



高野先輩はカッコイイし、優しいし、言うことない



なのに・・・・先生が好き



どうしても・・・先生が好きなの



< 152 / 222 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop