出会ってしまったから



「え?幸、いつのまに・・・」



お母さんの声がした



「あーもうっ違うってば、勘違いしないでよ」



「え、じゃあ、何でだよ?」



「それは、観覧車を降りるときに、高野先輩が手を貸してくれたの、それだけ」



「本当にそれだけか?」



「うん」



「ふうん、何だ、そっか」



「それに、私、高野先輩の事好きじゃない」



「は?何だよ、今さら」



「私、好きな人いないし」



「じゃあ、何で、今日・・・」



「知らないよ、お兄ちゃんが勝手にそうしたんでしょ?」



私は、2階の自分の部屋に早歩きで行った



部屋に入ると、ドアを閉めたら、その場にしゃがみ込んだ



「はあ・・・」



今は6時・・・・



先生に会いたい、電話したい







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