出会ってしまったから
分かってる・・・
分かってるけど
時には先生の優しさが悲しくなる
先生を好きになって知ったよ
私ってこんなにわがままで泣き虫だってこと
どんどん弱くなるの
先生を思うとすぐ涙が出る
私は先生から離れた
「斉藤・・・」
そんな悲しそうな声で呼ばないでよ
「・・・じゃ、私、行くね」
私は玄関まで足を進めた
「待てよ」
私は足を止めず、靴を履き、外に出た
その時、先生に腕を掴まれる
「送る」
先生はズルイ
私が欲しい言葉をすぐ言ってくる
こうやってまた先生を好きになってく