出会ってしまったから
高野先輩はすごく爽やかな笑顔だった
「入っていい?」
「え、うん」
もう誰もいなかった
私の隣に高野先輩は座った
「何、見てたの?」
私はドキッ・・・とした
それは恋じゃなく、恐怖感
「いや、桜がきれいだなーって」
高野先輩は席から立ち上がり、窓の前に行き、窓を開けた
そして、私に手招きをした
「え?」
「来て」
私は高野先輩の隣に行った
「幸は部活、テニス部入るんだったよな」
「うん」
「気を付けた方がいいよ、顧問の先生怖いらしいから」
「ああ、大丈夫です」