出会ってしまったから
先生を見ていると、生徒に打ち方を教えていた
腕しか生徒とくっついてないのに
私にはすごく密着している様に見えて仕方なかった
初めての嫉妬
こんなに嫌なものなんだ
「俺・・・まだ諦めてないんだけどなあ」
「え?」
「幸のこと」
「でも、私、高野先輩の事好きでした」
「え?ちょっと待って・・・でしたって・・」
「今は違う人が好きで」
「え?俺の事いつから好きだったの?」
「中学の2年生の時から」
「はあ・・・全然分かんなかった、言ってくれれば、付き合ったのに」
「本当?」
「ああ、本当だって、俺、気になってたし」
「・・・でも、今は違うから」
「誰が好き?と聞いても無駄か・・・」