出会ってしまったから

もっと近づきたい





でも抱き着ける訳がない



それは生徒だからではなく、恋人じゃないから・・・



「でも嫌だなー毎日なんて面倒くさいし」



好きだなんて気づかれたくなかった



今の関係を壊したくなかった



こうやって普通に話せて先生の笑顔が見れて私が癒しと言われるこの関係を壊す訳にはいかない



嘘を付くしかなかった・・・



「先生と会うの嫌か?」



うわ・・・ズルイよ先生



私が嘘付いたのバカみたいじゃない



嫌なんて言える程、私は強くない



「ううん、そうじゃなくて・・」



「なあ斉藤ちょっとの間でいいんだ、今日みたいな放課後を過ごしたいんだよ」



先生は他の生徒がいても聞こえない様に私の耳もとで言った



そんな所で囁かないで・・・・やめて・・・



また先生は私が嬉しくなる事を言うんだね



なんか辛い・・・そんな嬉しい言葉を聞くたび嬉しいと同時にたまらなく辛くなる



期待したくないのに・・・・すごく期待してるよ・・・私



< 60 / 222 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop