お試し恋愛。

「・・・・い。おい起きろーーーー！！！」

「うわぁっ！！」

目の前にはなぜか隼人。

あたしは寝ていたらしい。

「なぁなぁ、もう７時なんですけど。」

「なんだ、まだ７時？もーちょっとねかしてよー・・・。」

また机に伏せる。

「いや、麻理香さん。マジボケ？夜の７時だよ？」

「・・・えええぇえぇぇえ！！！！？？？？」

あたしはびっくりして飛び起きる。

「・・・うるさいっす。」

ふざけて敬語で耳をふさぎながら言う隼人。

「ごめん！！でももっと早く起こしてくれてもよくない！？」

「いや俺の身にもなってよ。グランドから麻理香が寝てるのみえて走ってきてやったんだけど？」

「嘘！？ごめんね！！」

「うっそー♪なにそんな必死な顔しちゃってんの？おもしろいんだけど。」

にやにやしながら話すこいつは悪魔だ。

むかついたあたしは無視して教室から飛び出した。