自己チューなアラサー転勤族主婦の妊娠日記
11月4日(日)

 土日は、夫が一日中家にいてくれるので、だいぶ落ち着いている。

 土曜日は午前中に、日用品の買い物に行った。以前はスーパーの中に入った瞬間、いろんな匂いで吐き気がこみ上げたけれど、今回は全く平気だった。

 帰り道、夫がケーキを買ってくれた。


 夜、二人でカレーを作った。買ってきたパンと一緒にカレーを食べる。

 おいしかった。


 買ってきた入浴剤を入れてお風呂に入る。


 お風呂上りは、二人でガリガリ君を食べた。

 ビールの代わりに始まった日課。ガリガリ君を食べている間が、一番気分がいい。





 日曜日


 散歩がてら、回転ずしを食べに行く途中、喧嘩をした。

 まだ産院が決まっていないと思うと、不安でたまらない。

 その話をしたら、「どうせ、それ話始めるとネガティブになるんだから、今は忘れて夜考えよう」と言われた。



 いらいらして、爆発。



「定期健診を受けるのも子供産むのも私なんだから、忘れられるわけないじゃん!!」


「そっちはいつもとほとんど生活変わらないけど、こっちは嫌なことばかりある」


「大阪で寂しくなっても、イベコンの仕事で息抜きできないし、つわりは続くし、今まで一生懸命努力してた体型も崩れるんだよ! 里帰り出産になったら女医さんいないし!!」


「定期健診がどれだけ嫌か、ちゃんとわかってない!!」



「好きで妊娠したわけじゃないのに、どうして私ばっかりこんな思いをしなきゃいけないの?」


「二人で産むって決めて妊娠したんだったら、我慢しなきゃいけないのもわかるけど、こんな形じゃ頑張れない!」


「全面的にサポートしてくれるって言ってたけど、結局産院探しとか真剣に考えてくれないじゃん!」


 夫はムッとしながら黙っていた。




 お寿司を食べると、少し落ち着いた。


「ごめん」と夫に謝った。




 明日は病院へ行く日。エコーがある。酷く憂鬱だ。














< 18 / 248 >

この作品をシェア

pagetop