自己チューなアラサー転勤族主婦の妊娠日記
5月14日(火) 妊婦健診 in 秋田

 朝5時起床。

 7時28分発のバスで組合病院に向かわなければならない。


 それまでに必死で便秘解消に努める。


 不調。

 出来れば入浴もしたかったけれど、時間がなくて断念。

 身体が重い。



 バスに乗って、一人病院へ向かう。バスの運賃480円。結構高い。


 8時前に病院到着。


 受付を済ませ、順番を待つ。


 待ち時間に助産師さんから、書類を渡され説明を受ける。


「初産婦さんには、二つの講習会に必ず参加してもらうことになっています」

 そんなの、聞いていない。

 しかも、1000円もするテキストまで、購入させられた。



 診察の予約は9時。

 でも結局、10時半まで待たされた。


 夫から「大変なときに側にいられなくてごめん」とメールが入っていた。





 今回の女医さんは、ベテランオーラ漂う中年の優しそうな人で、今までの女医さんの中で、一番信頼できそうな人だった。

「子ども二人も生んでるから、安心できますよ」と助産師さん。


 出来ればお産の時も、この先生に診てもらいたいなと思った。




 中の人(胎児)の体重は約2350g

「標準だね」

「顔を見せてあげたいけど、中のほうに入り込んじゃっているねぇ」

 いつもどおり、シャイな中の人。



 次に内診。

 大きめの器具を使って、子宮の状態を調べる。

 お腹がえぐられるみたいで、すごく苦しかった。

「少し子宮口が開きかけているね」



 最後に先生のお話。

「子宮口が開きかけているけど、もう35週に入っているし、体重も2300gを超えているから、このまま様子を見ましょう」

「できれば36週まで持ちこたえると、2500gを超えて、低体重児っていうレッテルを貼られずに済むかな。もうちょっと頑張って37週になると、正規出産になるよ」



 自分で想定した出産予定日は、37週~38週の間。

 5月の末に、2700~2800gで生むと、家族に宣言していた。



「予定日の6月15日まで待つ気はない」との私に、「一人目はだいたい予定日より遅れるから無理じゃないか」と父が言っていた。




 なんか、自分の予想通りでちょっとうれしくなった。


 補助券が使えないため、会計は9750円。

 頭が痛くなる。




 気分転換に、秋田駅行きのバスに乗り、駅前をぶらつくことにした。



 お昼は久々に、ロッテリアでエビバーガーとポテトを食べた。

 もらったテキストやら書類やらを眺める。

 入院時に必要な持ち物が書いてある。


 バスタオル、歯ブラシ、入浴用品、下着、箸、スプーン、湯のみetc

 約一週間、入院しなければならないらしい。


 どうせなら可愛い雑貨に囲まれて入院中を過ごしたい。


 駅前の店舗をウィンドウショッピング。




 さっきの内診のせいだろうか。

 歩くたびに膣の辺りに痛みが走る。

 それにずっとお腹が張っている。




 なんか、やばい気がする。




 心の中で「まだだよ」と繰り返し、休憩も挟みつつ、雑貨を見て回った。



 カラフルなバスタオルとコージーコーナーのジャンボシュークリームをお土産に買って、家に戻る。



 午後6時、仕事から帰った父と母と三人でシュークリームを食べる。

 エコーの写真を見せると、「猫に見える」「だまし絵みたいでわからない」とか言いながら、二人とも結構はしゃいでいた。


 孫ってそんなに楽しみなのだろうか?




 家に帰ってから寝るまでも、何度もお腹が張って、歩くと膣に奇妙な痛みがあった。



 さすがに安静を心がける。




 携帯には何度か着信。

 謝罪のメールも届いていた。



 きっと夫も、子どもの誕生が嬉しくて、会社の人にその話をしたんだろうと思う。



 でも、まだ、時間がかかる。












 
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