自己チューなアラサー転勤族主婦の妊娠日記
5月25日(土)その2
ドライブの最初は、天王グリーンランド。
一人ではさすがに恥ずかしくて食べれなかったソフトクリームを食べる。
私はかぼちゃソフト。
夫はまろみそソフト。
かぼちゃソフトは思っていた通りの味。
まろみそソフトは、ややあまじょっぱくて濃厚な味噌の風味が生きている。
つまり、うまい!!
なんか、天王グリーンランドのファンになりそう。
これで温泉がもっと綺麗だったら言うことないのになぁ。
「急に陣痛来たとき、迷わないように組合病院まで行ってみよう」と夫。
うる覚えの私の地図を頼りに行ってみる。
迷いながらもなんとか到着。
中には入らず外観だけを眺める。
もうすぐ出産。
今のお腹が重くて、太りやすい身体から早く解放されたい。
でも……
出産のことを考えると、ひどく不安で、すごくすごく怖くなる。
だから、出産についてのサイトは一切見ないようにしているし、なるべく考えないようにしている。
でも……
湯船につかっている時や、夜眠る時、時々怖くなる。
陣痛って、どのくらい痛いのだろうか。
2キロ以上もある中の人が、あんな場所からちゃんと生まれてくるのだろうか?
生んだ後、ちゃんと戻るの?
伸びたお腹の皮は、ちゃんと戻る??
出産の不安と、出産後の体型の不安が押し寄せ、ブルーになる。
「子供産んで体型くずれたままになったらどうしよう」
「大丈夫だって」
楽観的な夫にイラッとなってしまう。
「でも、お腹こんなにふくらんでるんだよ! 世界仰天ニュースとかで太った人が痩せても、皮が余ったままになってるじゃん!」
「M(私)のお腹、確かに大きいけど、触ると脂肪でブヨブヨしてるわけじゃなくて、筋肉で硬くなってる感じだし、絶対大丈夫だよ」
「Y(夫)は当事者じゃないから簡単に言うけど、本当に嫌なの! それに、出産だって嫌だよ! 会陰切開になるのは本当に嫌なの!!」
そんなことを夫に言ったってどうにもならないのは分かっているけれど、不安になるとどうしても八つ当たりしてしまう。
車を運転しながら、夫もイライラした顔になる。
「ごめん。出産とか変わってあげられないし、Mは本当に不安だと思う。でも、産後の体型を戻す奴とかも買うつもりでいるし、できる限りサポートするから」
イライラしながらも、謝る夫。
ここ数か月、同じような不安を夫にぶつけている。そんな自分にうんざりする。
いつまで経っても覚悟ができない。
往生際が悪すぎる。
未だに親になる実感すら芽生えない。
夫は、以前よりも我慢強くなった。
嫌いだった掃除も進んでやってくれるようになった。
「ごめん」
大きな交差点を6個くらい過ぎて、やっと、謝る。
「ううん、ごめん」と夫。
「ごめん。不安になると、感情がコントロールできなくなる」
「それは大丈夫。全然気になんないから」
無事仲直り。
気を取り直してドライブを楽しむ。
道の駅「セリオン」へ。
中古車フェアを見て回る。
「やっぱり、中の人が生まれたら、車必要になってくるんじゃない」と夫。
小回りが利いて低燃費な車があれば便利かも。
「こんなのいいじゃん」
「おお、これもいい」
「……」
見るからに燃費の悪い外車やスポーツカーばかりを選ぶ夫。
子供、関係ない気がする。
無料の展望台にも登ってみる。
「……見事に何にもないね」
田んぼと家しかない。
小学5年生の時、埼玉からここへ引っ越してきて、中学~大学までを長閑な秋田で過ごしてきた。
中学生の頃の記憶もまだ鮮明なのに、つい最近まで制服着てた気がするのに、もうすぐ親になるらしい。
気が付けば、両親も還暦。
いつの間に、こんなに年月が経ってしまったのだろう。
最近、1年なんてあっという間にすぎる。10年もきっとあっという間に過ぎるのだ。
そうこうしているうちに、中の人も思春期になって……。
青春するのかぁ。
ちょっと、羨ましい。
と、
感傷に浸った後は、お昼ご飯。
朝食もしっかり食べて、ソフトクリームもさっき食べたばかりで、おまけに便秘であんまりお腹は空いていないけれど、つけ麺屋さんへ行くことにした。
妹おすすめのつけ麺屋さん。
またまた混雑。
駐車場が空くのに15分、中に入って30分待つ。
過疎化の進む秋田でも行列文化(?)は着実に広まっているらしい。
久々のつけ麺。
大阪でも梅田と豊中に一軒ずつお気に入りのつけ麺屋さんがあって、飲んだ帰りに良く食べていた。
なんだか、遠い昔のことのよう。
ああ、ホントラーメン久しぶり♪
このお店は、伊勢海老でダシを取って、東北らしく濃いめの味噌仕立てのスープを熱々の石焼釜に入れて出してくれる。
「海老だあ!!」
スープを飲んだ瞬間、海老の広がり加減が半端ない!
「関西のつけ麺より、味噌が効いててウマい! やっぱ東北人は味噌だ」と夫も絶賛。
ややしょっぱめの味噌味が、東北人にはたまらない。
15分で完食!
「(妊娠)前のMなら、麺3分の1でお腹いっぱいになってたのに、オレと同じ速さで完食するってすごいね」
「まだ食べれそう」「うそ!?」
食べ始めると止まらない。
食べることがこんなに幸せだとは、知らなかった。
妊娠しなければ、きっと気が付かなかった。
そう考えると、案外妊娠も悪くないのかもしれない。
と、
ラーメン食べて満ち足りている今は前向きになる。
家に戻った後、夕ご飯前の腹ごなしに近くのスーパーへ散歩に出かけた。
「どう? 生まれそう?」歩きながら夫が尋ねる。
「う~ん、とりあえず、恥骨はちょっと痛い。でも、生まれるかどうかって言われると、生まれない気がします」
「じゃあ、この際、明日も生むのやめて、お父さんたちと道の駅めぐりして、ソフトクリームとか色々食べまくろう!心置きなく楽しんでから入院したらいいんじゃない?」
「そうかな?」
「そうだよ! もう臨月だし、ダイエットも解禁!!」
「そうしよっかな」
「そうだそうだ!」
誘惑に負け、夜ご飯もスイカを止めて、から揚げを食べまくった。
「いいの? そんなに食べたら太っちゃうよ」と母。
夫がいると、母のイラッとする冗談も受け流せる。
夜はゆったりお風呂に浸かって、夫にふくらはぎのマッサージをしてもらい、リラックスしながら眠る。
今日は食べ過ぎたな。
その上、結局便秘も解消されていない。
でも、
まあ、いいことにする。
明日は父と母と、夫と4人で道の駅めぐり。
夫が一緒だし、きっとすごく楽しい一日になる。
母おすすめの、ハスカップのソフトクリームも楽しみ。
いっぱい食べよう。
ドライブの最初は、天王グリーンランド。
一人ではさすがに恥ずかしくて食べれなかったソフトクリームを食べる。
私はかぼちゃソフト。
夫はまろみそソフト。
かぼちゃソフトは思っていた通りの味。
まろみそソフトは、ややあまじょっぱくて濃厚な味噌の風味が生きている。
つまり、うまい!!
なんか、天王グリーンランドのファンになりそう。
これで温泉がもっと綺麗だったら言うことないのになぁ。
「急に陣痛来たとき、迷わないように組合病院まで行ってみよう」と夫。
うる覚えの私の地図を頼りに行ってみる。
迷いながらもなんとか到着。
中には入らず外観だけを眺める。
もうすぐ出産。
今のお腹が重くて、太りやすい身体から早く解放されたい。
でも……
出産のことを考えると、ひどく不安で、すごくすごく怖くなる。
だから、出産についてのサイトは一切見ないようにしているし、なるべく考えないようにしている。
でも……
湯船につかっている時や、夜眠る時、時々怖くなる。
陣痛って、どのくらい痛いのだろうか。
2キロ以上もある中の人が、あんな場所からちゃんと生まれてくるのだろうか?
生んだ後、ちゃんと戻るの?
伸びたお腹の皮は、ちゃんと戻る??
出産の不安と、出産後の体型の不安が押し寄せ、ブルーになる。
「子供産んで体型くずれたままになったらどうしよう」
「大丈夫だって」
楽観的な夫にイラッとなってしまう。
「でも、お腹こんなにふくらんでるんだよ! 世界仰天ニュースとかで太った人が痩せても、皮が余ったままになってるじゃん!」
「M(私)のお腹、確かに大きいけど、触ると脂肪でブヨブヨしてるわけじゃなくて、筋肉で硬くなってる感じだし、絶対大丈夫だよ」
「Y(夫)は当事者じゃないから簡単に言うけど、本当に嫌なの! それに、出産だって嫌だよ! 会陰切開になるのは本当に嫌なの!!」
そんなことを夫に言ったってどうにもならないのは分かっているけれど、不安になるとどうしても八つ当たりしてしまう。
車を運転しながら、夫もイライラした顔になる。
「ごめん。出産とか変わってあげられないし、Mは本当に不安だと思う。でも、産後の体型を戻す奴とかも買うつもりでいるし、できる限りサポートするから」
イライラしながらも、謝る夫。
ここ数か月、同じような不安を夫にぶつけている。そんな自分にうんざりする。
いつまで経っても覚悟ができない。
往生際が悪すぎる。
未だに親になる実感すら芽生えない。
夫は、以前よりも我慢強くなった。
嫌いだった掃除も進んでやってくれるようになった。
「ごめん」
大きな交差点を6個くらい過ぎて、やっと、謝る。
「ううん、ごめん」と夫。
「ごめん。不安になると、感情がコントロールできなくなる」
「それは大丈夫。全然気になんないから」
無事仲直り。
気を取り直してドライブを楽しむ。
道の駅「セリオン」へ。
中古車フェアを見て回る。
「やっぱり、中の人が生まれたら、車必要になってくるんじゃない」と夫。
小回りが利いて低燃費な車があれば便利かも。
「こんなのいいじゃん」
「おお、これもいい」
「……」
見るからに燃費の悪い外車やスポーツカーばかりを選ぶ夫。
子供、関係ない気がする。
無料の展望台にも登ってみる。
「……見事に何にもないね」
田んぼと家しかない。
小学5年生の時、埼玉からここへ引っ越してきて、中学~大学までを長閑な秋田で過ごしてきた。
中学生の頃の記憶もまだ鮮明なのに、つい最近まで制服着てた気がするのに、もうすぐ親になるらしい。
気が付けば、両親も還暦。
いつの間に、こんなに年月が経ってしまったのだろう。
最近、1年なんてあっという間にすぎる。10年もきっとあっという間に過ぎるのだ。
そうこうしているうちに、中の人も思春期になって……。
青春するのかぁ。
ちょっと、羨ましい。
と、
感傷に浸った後は、お昼ご飯。
朝食もしっかり食べて、ソフトクリームもさっき食べたばかりで、おまけに便秘であんまりお腹は空いていないけれど、つけ麺屋さんへ行くことにした。
妹おすすめのつけ麺屋さん。
またまた混雑。
駐車場が空くのに15分、中に入って30分待つ。
過疎化の進む秋田でも行列文化(?)は着実に広まっているらしい。
久々のつけ麺。
大阪でも梅田と豊中に一軒ずつお気に入りのつけ麺屋さんがあって、飲んだ帰りに良く食べていた。
なんだか、遠い昔のことのよう。
ああ、ホントラーメン久しぶり♪
このお店は、伊勢海老でダシを取って、東北らしく濃いめの味噌仕立てのスープを熱々の石焼釜に入れて出してくれる。
「海老だあ!!」
スープを飲んだ瞬間、海老の広がり加減が半端ない!
「関西のつけ麺より、味噌が効いててウマい! やっぱ東北人は味噌だ」と夫も絶賛。
ややしょっぱめの味噌味が、東北人にはたまらない。
15分で完食!
「(妊娠)前のMなら、麺3分の1でお腹いっぱいになってたのに、オレと同じ速さで完食するってすごいね」
「まだ食べれそう」「うそ!?」
食べ始めると止まらない。
食べることがこんなに幸せだとは、知らなかった。
妊娠しなければ、きっと気が付かなかった。
そう考えると、案外妊娠も悪くないのかもしれない。
と、
ラーメン食べて満ち足りている今は前向きになる。
家に戻った後、夕ご飯前の腹ごなしに近くのスーパーへ散歩に出かけた。
「どう? 生まれそう?」歩きながら夫が尋ねる。
「う~ん、とりあえず、恥骨はちょっと痛い。でも、生まれるかどうかって言われると、生まれない気がします」
「じゃあ、この際、明日も生むのやめて、お父さんたちと道の駅めぐりして、ソフトクリームとか色々食べまくろう!心置きなく楽しんでから入院したらいいんじゃない?」
「そうかな?」
「そうだよ! もう臨月だし、ダイエットも解禁!!」
「そうしよっかな」
「そうだそうだ!」
誘惑に負け、夜ご飯もスイカを止めて、から揚げを食べまくった。
「いいの? そんなに食べたら太っちゃうよ」と母。
夫がいると、母のイラッとする冗談も受け流せる。
夜はゆったりお風呂に浸かって、夫にふくらはぎのマッサージをしてもらい、リラックスしながら眠る。
今日は食べ過ぎたな。
その上、結局便秘も解消されていない。
でも、
まあ、いいことにする。
明日は父と母と、夫と4人で道の駅めぐり。
夫が一緒だし、きっとすごく楽しい一日になる。
母おすすめの、ハスカップのソフトクリームも楽しみ。
いっぱい食べよう。