自己チューなアラサー転勤族主婦の妊娠日記
5月26日(日)その6

『どうしました?』

「なんか、いきまずにいられなくなりました」




 看護師さん到着。

「じゃあちょっと、子宮口の開き具合をみますね。旦那さんは外で待っていてください」


 器具が入る。


「ヴウウウウウウウ」

「痛いね。7せんち開いているよ。あともうちょっとだから頑張ろうね」



 腰をさすられる。


 だから、腰はさすらないで!!



 と思うけれど、痛くて喋れない。





「まだいきまないでね。難しいだろうけど、ふう~~~と呼吸を吐いて。息を止めないで。はい、ふう~~~~~~~」

「グフウ~~~~」

「そうそう。10センチになったら分娩室に移るからね。なるべくいきまないで。どう頑張ってもいきんじゃうようになったら教えてね」



 って、今がもうそういう状況なのに、まだなの??

 今7センチ。


 あと3センチもある。気が遠くなる。





 苦しい。

 苦しい。



 本気で死にそう。

 もう、汗と涙で顔がぐしょぐしょになっている。




 看護師さんがいなくなってからも、グッとお腹に力が入る陣痛が続く。




 力が入るとなんか色々出そうになる。

 それもこらえるから余計苦しい。



 やっぱり。


 便秘解消しとくべきだった。





 マジで死ぬ。







「んぐっつ……」

「どうした????」


 夫に説明している余裕ない。




 さっきからあんまり時間経ってないけど、もう無理だ!




 ナースコールのボタンを必死に押す。



 早く出て!!!











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