自己チューなアラサー転勤族主婦の妊娠日記
入院
5月26日(日) 出産後
生まれたばかりの赤ちゃんを、看護師さんが私の胸元に乗せる。
でも。
酷く寒い。お腹が痛い。お尻も痛い。
つまり、赤ちゃんを愛でている余裕がない。
「ほら、手で抱いて」
看護師さんが、無理矢理私の腕を赤ちゃんの身体に持っていく。
力が入らない。
だらんと、手が落ちた。
再び看護師さんが私の腕を赤ちゃんに乗せる。
赤ちゃん……冷たい。
もっとあったかいものだと思っていた。
なんかベタベタする。
そして、、、うるさい。
相変わらず「イヤー、イヤー」と泣いている。
耳が痛い。早くどうにかして。
可愛いとか、全然思えない。
「はい、写真取るからお母さんもお父さんも笑って~」
「ほら、お母さん、笑顔、笑顔」
頼んでもいない写真撮影を終え、やっと赤ちゃんから解放される。
赤ちゃんは、夫の元へ。
夫は泣きじゃくる赤ちゃんを興味深そうに覗き込んでいる。
ドラマなんかで、生まれたての赤ちゃんを抱いて幸せそうに微笑むお母さんのシーンを見たことがあるけれど、あれもやっぱりフィクションだ。
なぜなら、
産み終わってからも苦痛は続く。
「胎盤出すからね~」
へそのあたりからお腹を絞られる。
苦しい。
「切開部分を縫合します」
「!!」
麻酔無しにチクチクと会陰を縫われる。
痛い! 早く終わって!!
もう、全身がワナワナだった。
そして……
死ぬほど寒い。
「寒い、寒い」を繰り返した。
身体が凍えそう。
ブランケットをかけてもらっても、寒さは変わらず、体が小刻みに震える。
「なんでかな?」
「脱水症状かもしれないね」
看護師さんとドクターがそんな話をしている。
点滴を打たれる。
お腹とお尻が痛くて、看護師さんに手伝ってもらいながら、横向きになる。
「点滴が終わるまで、このままの状態でいてください」
看護師さんたちが出ていき、しばし夫と赤子と三人になった。
相変わらず夫の腕の中で「イヤー、イヤー」と泣く赤ちゃん。
改めて赤ちゃんを眺める。
髪の毛は黒人の赤ちゃんみたいにくるくるの天パ。
顔色は浅黒い。
鼻もぺちゃんこだ。
それに……
下唇が、ないんですけど……
これじゃ、赤ちゃんモデルは絶望的だ。
などと、考えながら、ひどい眠気に襲われ、目を閉じる。
「~~さん(私)、大丈夫? 赤ちゃんね、元気だし低血糖もなかったんだけど、体重が2300g切ってるから、念のため今日一日、小児科に入院しますね~」
うっすら目を開け、頷く。
「点滴終わったけど、まだ立てなそうだね。もう一個点滴しますね。これ終わるまで、ゆっくり寝てて」
頷いて、
そのまま、眠りについた。
生まれたばかりの赤ちゃんを、看護師さんが私の胸元に乗せる。
でも。
酷く寒い。お腹が痛い。お尻も痛い。
つまり、赤ちゃんを愛でている余裕がない。
「ほら、手で抱いて」
看護師さんが、無理矢理私の腕を赤ちゃんの身体に持っていく。
力が入らない。
だらんと、手が落ちた。
再び看護師さんが私の腕を赤ちゃんに乗せる。
赤ちゃん……冷たい。
もっとあったかいものだと思っていた。
なんかベタベタする。
そして、、、うるさい。
相変わらず「イヤー、イヤー」と泣いている。
耳が痛い。早くどうにかして。
可愛いとか、全然思えない。
「はい、写真取るからお母さんもお父さんも笑って~」
「ほら、お母さん、笑顔、笑顔」
頼んでもいない写真撮影を終え、やっと赤ちゃんから解放される。
赤ちゃんは、夫の元へ。
夫は泣きじゃくる赤ちゃんを興味深そうに覗き込んでいる。
ドラマなんかで、生まれたての赤ちゃんを抱いて幸せそうに微笑むお母さんのシーンを見たことがあるけれど、あれもやっぱりフィクションだ。
なぜなら、
産み終わってからも苦痛は続く。
「胎盤出すからね~」
へそのあたりからお腹を絞られる。
苦しい。
「切開部分を縫合します」
「!!」
麻酔無しにチクチクと会陰を縫われる。
痛い! 早く終わって!!
もう、全身がワナワナだった。
そして……
死ぬほど寒い。
「寒い、寒い」を繰り返した。
身体が凍えそう。
ブランケットをかけてもらっても、寒さは変わらず、体が小刻みに震える。
「なんでかな?」
「脱水症状かもしれないね」
看護師さんとドクターがそんな話をしている。
点滴を打たれる。
お腹とお尻が痛くて、看護師さんに手伝ってもらいながら、横向きになる。
「点滴が終わるまで、このままの状態でいてください」
看護師さんたちが出ていき、しばし夫と赤子と三人になった。
相変わらず夫の腕の中で「イヤー、イヤー」と泣く赤ちゃん。
改めて赤ちゃんを眺める。
髪の毛は黒人の赤ちゃんみたいにくるくるの天パ。
顔色は浅黒い。
鼻もぺちゃんこだ。
それに……
下唇が、ないんですけど……
これじゃ、赤ちゃんモデルは絶望的だ。
などと、考えながら、ひどい眠気に襲われ、目を閉じる。
「~~さん(私)、大丈夫? 赤ちゃんね、元気だし低血糖もなかったんだけど、体重が2300g切ってるから、念のため今日一日、小児科に入院しますね~」
うっすら目を開け、頷く。
「点滴終わったけど、まだ立てなそうだね。もう一個点滴しますね。これ終わるまで、ゆっくり寝てて」
頷いて、
そのまま、眠りについた。