自己チューなアラサー転勤族主婦の妊娠日記
12月30日(日)

 朝5:30分起床。フレーバーティーを飲みながらパソコンに向かう。

 今日は夕方の飛行機に乗って、夫の実家へ帰省する。その前にやれる所までと、9時半まで集中する。


 夫と荷造りをし、部屋の掃除をした。

 いつもはギリギリに荷造りをするので、帰ってきて部屋が汚いことにげんなりするけれど、今日は部屋もすっきりとして、気分も良い。

 鏡餅もいい感じ。


 14:30分、タクシーで伊丹空港へ向かう。

 アンデルセンのパン屋さんで小休止、夫の実家と私の実家にお土産を買って、16:05分発の飛行機で青森へ向かった。

 17:35分、青森空港に到着。

 飛行機の狭いシートで肩が凝ったのか、頭痛がしている。

 夫のご両親と弟さんが笑顔で出迎えてくれた。弟さんは青森で外科医をしているので、なかなか休暇が取れない。久しぶりの家族集合。


 夫の実家に到着。私たちのために用意してくれた座敷で、夫と二人妊娠について話すタイミングをヒソヒソと話す。

 まずは、夫のお父さんの還暦祝いに用意したプレゼントを贈る。

 とても喜んでくれ、皆で盛り上がる。



 次に、夫がフルマラソンをゴールした話に。夫の名前とタイムが乗った新聞と、完走者に贈られる記念メダルを見せる。

 皆で盛り上がる。


 そしてカンボジアの話に。

 もちろん皆で盛り上がる。




「そろそろご飯にしようか」のお母さんの声。

「ええと。実はもう一つ報告がありまして~」おどけながら夫が言う。


「うん、何?」キッチンに向かいながらお母さん。お父さんも弟さんもくつろいでいる。


「M(私)がご懐妊みたいです」




『えええええええ~~~~!?』






 皆さんとても驚いて、それからとても喜んでくれた。

 持ってきたUSBメモリーの動画を見せる。

 テンションMAX


 私も夫もあまりの盛り上がりようにオロオロしてしまう。



 夕飯は、お鍋とタラバガニとアワビ等等。

「せっかく家族全員が揃うから奮発したんだけど、奮発してよかったなぁ」とお父さん。


「今年はなんとなく津軽塗りのお箸を買ってみたくなったんだけど、きっとこの予兆だったんだわ」とお母さん。



「ホントめでたいっすね~。甥とか姪とか好きなんでなんか欲しいものとかあったら言ってください!」とリッチな弟さん。




 お父さんは「Mさん、いっぱい食べて」とタラバガニを向いてくれた。私が食べ終わったお皿等をキッチン(ダイニングキッチンなので、とても近い)に運ぼうとすると、「いいよ、座って座って」とそれらを受け取る。

 とにかく、孫が出来ることをとても喜んでいて「長生きしなきゃ」と話していた。お父さんなりの優しさに感謝しながらも、

「今は体重制限があって、運動した方がいいんです」と説明する。



 お母さんは「食べれるものだけ食べて、残してね」と言ってくれる。私が手伝い(お皿を持ってきたり下げたりで、大したことはしていないけれど)をするのも普通に「ありがとう」と言ってやらせてくれる。

「赤ちゃんのためにいっぱい食べなさい」とか「赤ちゃんがいるんだから身体を大事にして」のようなことは言わない。

 そういうところが本当に嬉しいし、すごいなぁと尊敬してしまう。



 夜、布団の中で「なんかすごかったね」と夫とヒソヒソ話をした。


 やっぱり妊娠とか出産はめでたいことなのだなと、思った。


 ずっと、めでたいことなのだろうとは思っていたけれど、初めて実感した気がする。


 今日は、とても疲れた。頭痛もするしぐっすり眠って明日の鋭気を養おう。





























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