自己チューなアラサー転勤族主婦の妊娠日記
1月23日(水)

 朝5時40分起床。いつもどおりパソコンに向かう。

 今日の目標はダイエット!


 レコーディングノートに昨日の増えすぎた体重を大きく記入。その下に目標体重を書く。1.7kgの減量が必要。

 それから今日の予定を記入する。

 空腹を忘れるくらいギチギチに予定を詰め込む。

 今日の運動予定もストイックに。


 あとはこれを実行するのみ。


 夫を送り出した後、7時過ぎから早速掃除にとりかかる。予定を一つ終えたら、運動予定を一つと順番にこなして行く。


 夕食までに食べたものは、りんご一個、キャベツサラダ(ごまドレッシング)、コンビニのベークドチーズケーキ(278kcal)伊藤園一日分の野菜(78kcal)、いちご2粒、寒天1切れ。


 とりあえず、いい感じ。


 今日の運動はテレビ体操(10分)、リズム体操(10分)、ラジオ体操第一第二。インターネットのダンス(30分)、コアリズム[私なりの](38分)、買い物ついでの散歩(2km)


 結構頑張ったと思う。



 夜、夫帰宅。クイーニーアマンとメロンパンを食べる。これは私の唯一の楽しみなのでやめられない。

 夕食はトマトポトフ二杯。

「会社で嫌なことがあった」と夫。話を聞く。

 実は数ヶ月前、夫の会社で人事異動があり、夫の支店で役職に付いていた人が移動になった。その後釜として、4、5名の名前が上がっており、その中に夫も含まれていた。役職といっても係りのようなもので仕事が増えるだけで手当等はつかないもの。

 でも、私が妊娠して体調不良や妊婦健診で夫が仕事を休みがちになったため、その役職は違う人が受け継ぐことになった。

 その人が仕事中、あまりにも物を知らなくてイライラしたという。

「大変だったね」と私。

「別にいいんだけどさ、でもその人が役職に選ばれたのがなんかなぁって思う。オレも仕事休んでるから仕方ないんだけど」


 夫にとってはただの愚痴だったのだと思う。

 だけど私にはそれが「私のせいで役職に付けなかった」と責められている気がした。

 無言でポトフを食べる。夫は私が機嫌を損ねた理由が分からない。「?どうしたの?」 
 でも、うまく伝えられない。

 やっとのことで「責められてるような気になった」と伝えると「オレだって愚痴くらい言いたい」と頭を抱える夫。

 そうじゃない。と思う。他の仕事の愚痴ならちゃんと聞いてるのに。まるで何一つ愚痴を聞いていないみたい。



 モヤモヤしながら夕食を終える。



 ご飯を食べ終えたあと、夫が「アイス食べよう」と提案。「今日はダイエットだからやめておこうかな」「大丈夫だよ」

 結局食べてしまう。美味しかった。




 体重測定。かなり頑張ったのに、ほとんど体重が落ちていない。

 頑張っただけにショックが大きい。

 やっぱりバニラアイスを食べなければよかった。

 イライラする。本当にイライラする。


「今度から、私がアイスとか食べるのやめようかなって言ったら、無理強いしないで!!」つい夫に強く当たってしまった。

「でも食べたかったんじゃないの」とイライラする夫。


「普通の時と違って、食べたら全部脂肪になるの!最近ずっとダイエット頑張ってるのにちょっと甘いもの食べただけですぐ太る!!なんで私だけこんな思いしなきゃならないの!」

 今日は、夫も疲れていた。

「オレだって我慢してるよ!M(私)は具合が悪くて酒飲めないからいいけど、オレは体調も悪くないのに酒我慢してるんだよ! 検診の時仕事休んでるのだって、簡単に休んでるわけじゃない!!!」


「そんなのわかってるよ!! でも検診受けるのは私じゃん!! パンツ下ろして検診受けてるのは私だよ! そんな嫌な思いしないじゃん! お腹が大きくなるのも私。体型が変わるのも私! もう嫌だ!!」

 涙が止まらなくて、隣の部屋に移動して泣いた。


 夫がイライラしながらやってきて、私の腕を引っ張った。

「泣くなら居間で泣いてよ! オレがこっちに布団敷いて寝るから!! 早く! 居間に行って!! 邪魔だから!!!!」



 私が出て行くと、夫が「クソ!」と叫びながら乱暴にドアを閉めた。

「くそっ、くそっ、クソ!!!」叫びながら何かを引きちぎる音が聞こえる。


 たぶん、ゴミに出そうとしていた発泡スチロールの箱だ。



 私は私で、居間で泣くしかない。




 どうしてこんなことになってしまったのだろう。



 子供なんかいらなかったのに。

 二人で仲良くやっていたのに。



 こんな気持ちで明日検診にいかなければならないなんて。



 泣くしかなかった。





























































 
< 85 / 248 >

この作品をシェア

pagetop