自己チューなアラサー転勤族主婦の妊娠日記
2月10日(日)
旅行二日目。朝5時起床。便秘解消のためお茶を飲みながら、るるぶを眺め、今日の予定を立てる。
今日は高速を使わず、道の駅を巡りながら島根県へ向かう予定だ。
途中、石見銀山の観光を楽しみにしている。
朝食は7時。六時になったので、夫を起こしてお風呂へ向かった。
男女の湯が入れ替わり、昨日とは違ったお風呂が幾つかあった。
露天に浸かり、空が明るくなるのをゆっくり眺める。とても気持ちがいい。
そして。
待ちに待った朝食はバイキング。
おひたしやサラダ、ホットケーキ、ヨーグルト、ソーセージ、スパゲティなど、目に入ったものを少量ずつ皿にとりわけた。
なんだかんだで大皿三枚分を食べてしまう。
帰りは再びお土産屋さんに寄って、お菓子を試食。
「よく食べるねぇ」と夫。「へへ」と笑った。
9時には旅館を出発し、すぐ近くの吉田松陰神社へ向かった。
ここは夫が行きたがっていた場所。
松下村塾を眺め、おみくじを引く。
夫中吉。私は大吉。いいことがありますように。
ノリノリの音楽をかけながら、ドライブ開始。
トイレ休憩も兼ねて、気になった道の駅に停車する。
サービスエリアとは違い、野菜ばかり売っていて、試食はあまりなかった。
夫がりんごソフトを食べる。一口もらう。
さっぱりしていて結構美味しかった。
石見銀山に到着した時、既に夕方の四時を過ぎていた。
駐車場から龍源寺間歩まで、2.6kmと表示があった。徒歩で40分くらいだろうか。
しかも駐車場は有料。
間歩も全長273mとるるぶに書いてあった。
行って帰って二時間くらいかかってしまう。
ここから旅館まで、ナビの到着予定時刻だとあと一時間。
駐車場の手前でハザードを付けて、夫が言った。
「旅館に着くのが遅くなるから、観光諦めよう」
仕方ない。と頷いた。
道の駅に寄りすぎたのだ。私が寄りたいと言ったのだ。
でも、ここまで来て……
車が旅館に向けて進み、しばらくして夫が私の様子に気づき「どうしたの?」と尋ねた。
「なんでもない」と私。「なに? 言わないとわからないよ」
「なんでもないよ。ただちょっと残念だっただけ」
夫が車を停車させた。「戻る? 今なら間に合うよ」
でも、時間がないのだ。「大丈夫だから」と私。
夫は車を止めたまま。「時間ないからもう行こうよ。石見銀山諦めた代わりに旅館を楽しみたいから」
つい口調が強くなった。
「じゃあ本当にいいね! 機嫌直してね!」と夫もイライラ。
別に機嫌が悪いんじゃない。楽しみにしていたから残念だっただけだ。
もう、二度とここへは来ないかもしれないのだ。
残念に決まっている。
気分を変えようと、YUKIのアルバムをかけて歌う。
しばらくして「ここでトイレタイムね」と、夫が『ロード銀山』と言う道の駅で車を止めた。
「銀山のお土産とかあるかもしれないし、寄ってみよう」と夫。
あまり気乗りしないけど、中に入ることにした。
夫は置いてあった石見銀山のパンフレットを次々と貰っていく。
「これで行ったつもりになれるじゃん」「逆に虚しくなるよ」
私は「げたのは」と言う石見銀山の駄菓子を見つけたので、それを購入する。ネットで名物と紹介されていた三角のお菓子だ。
夫は温泉の素と、なぜか石焼き芋を購入していた。
車に戻り、石焼き芋を割って私に手渡す。
「? 石焼き芋好きだったっけ?」
「石見銀山だから、これも石がついてるし。だから機嫌直して」
「意味わかんない」と思わず笑ってしまう。なんかもう、どうでもいいや。
さつまいもは真っ黄色で、ねっとり甘くて、意外にもすごく美味しかった。
でも、旅館の夕食のことを考えて、一口で我慢した。
旅館、五時すぎ、「さぎの湯荘」に到着。
昨日の萩本陣はファミリー向けの旅館という感じだった。
さぎの湯荘は老舗旅館といった風合い。
チェックインを済ませると、美しい日本庭園が見えるソファに通され、昆布茶と落雁のサービスがあった。
浴衣も色や柄が選べて、帯も色々あってすごく嬉しい。
白地に橙の模様がついた浴衣と、紫色の帯を選ぶ。着るのが楽しみだ。
お部屋は萩本陣より小さめ。でも、日本庭園が見えてとても趣がある。
そして今日の夕食はお部屋食。
楽しみ!!!
夕食は六時半。時間がないけど、とりあえずひとっ風呂!
大きめの露天風呂は眺めが良くてすごく素敵だった。後でゆっくり入ろうと後ろ髪を引かれつつ、色鮮やかな浴衣を着る。
いよいよお夕食!!
絢爛豪華!!!!
しかも前菜から何から、見た目も美しくて、味も上品で、すごく美味しい!!
素材の味を生かしまくり。これぞ日本料理だ!
「なんだこれ??」と夫。
お刺身盛り合わせの中に、細長い、見たこともないお刺身があった。
マグロとハマチを合わせたような味で、コリコリしている。食べたことのない食感だ。
「鯉のお作りです」と中居さん。
『鯉?!』思わず夫と声を上げた。
鯉なんて、初めて食べた。
今回の料理は、鴨だったり猪だったり、こごみがあったりと、珍味っぽい食材が満載。
でも、全くクセがなくて、どれもすごく上品な味だ。
大満足でご飯を食べ終えると、予約していた家族風呂の時間になった。
家族風呂は二つあり、5~6人が入れる内風呂と、2~3人用の露天風呂があった。
到着時間が遅かったせいで、残念ながら露天の方は予約がいっぱいで、内風呂に入る。
露天ではないけれど、ガラス越しに庭園が眺められた。お風呂も二人なので泳いだり浮かんだりして楽しかった。
午後10時以降は、空いていればどちらの家族風呂も自由に入れるとのことだったので、夫と9時過ぎからスタンバイ。
露天風呂は風が気持ちよく、いくらでも入れた。
「クチコミには星が綺麗って書いてあったけど、曇っていて見えないね」と残念そうな夫。
「でも、すごく気持ちいいよ! 連れてきてくれてありがとう」
「それにしても、お腹おっきくなったね」
「てゆーか、昨日一日で随分身体が重いんだよね」
「まあ、すごい勢いで食べてたしね」
部屋に戻って、布団に包まる。
明日は旅行最終日。
楽しい時間は、あっという間に過ぎてしまう。
昨日に比べて、身体がずっしり重たい。
家に戻ったら、またダイエットの日々が始まる。
でも、その前に。
明日の朝食が楽しみだ。
旅行二日目。朝5時起床。便秘解消のためお茶を飲みながら、るるぶを眺め、今日の予定を立てる。
今日は高速を使わず、道の駅を巡りながら島根県へ向かう予定だ。
途中、石見銀山の観光を楽しみにしている。
朝食は7時。六時になったので、夫を起こしてお風呂へ向かった。
男女の湯が入れ替わり、昨日とは違ったお風呂が幾つかあった。
露天に浸かり、空が明るくなるのをゆっくり眺める。とても気持ちがいい。
そして。
待ちに待った朝食はバイキング。
おひたしやサラダ、ホットケーキ、ヨーグルト、ソーセージ、スパゲティなど、目に入ったものを少量ずつ皿にとりわけた。
なんだかんだで大皿三枚分を食べてしまう。
帰りは再びお土産屋さんに寄って、お菓子を試食。
「よく食べるねぇ」と夫。「へへ」と笑った。
9時には旅館を出発し、すぐ近くの吉田松陰神社へ向かった。
ここは夫が行きたがっていた場所。
松下村塾を眺め、おみくじを引く。
夫中吉。私は大吉。いいことがありますように。
ノリノリの音楽をかけながら、ドライブ開始。
トイレ休憩も兼ねて、気になった道の駅に停車する。
サービスエリアとは違い、野菜ばかり売っていて、試食はあまりなかった。
夫がりんごソフトを食べる。一口もらう。
さっぱりしていて結構美味しかった。
石見銀山に到着した時、既に夕方の四時を過ぎていた。
駐車場から龍源寺間歩まで、2.6kmと表示があった。徒歩で40分くらいだろうか。
しかも駐車場は有料。
間歩も全長273mとるるぶに書いてあった。
行って帰って二時間くらいかかってしまう。
ここから旅館まで、ナビの到着予定時刻だとあと一時間。
駐車場の手前でハザードを付けて、夫が言った。
「旅館に着くのが遅くなるから、観光諦めよう」
仕方ない。と頷いた。
道の駅に寄りすぎたのだ。私が寄りたいと言ったのだ。
でも、ここまで来て……
車が旅館に向けて進み、しばらくして夫が私の様子に気づき「どうしたの?」と尋ねた。
「なんでもない」と私。「なに? 言わないとわからないよ」
「なんでもないよ。ただちょっと残念だっただけ」
夫が車を停車させた。「戻る? 今なら間に合うよ」
でも、時間がないのだ。「大丈夫だから」と私。
夫は車を止めたまま。「時間ないからもう行こうよ。石見銀山諦めた代わりに旅館を楽しみたいから」
つい口調が強くなった。
「じゃあ本当にいいね! 機嫌直してね!」と夫もイライラ。
別に機嫌が悪いんじゃない。楽しみにしていたから残念だっただけだ。
もう、二度とここへは来ないかもしれないのだ。
残念に決まっている。
気分を変えようと、YUKIのアルバムをかけて歌う。
しばらくして「ここでトイレタイムね」と、夫が『ロード銀山』と言う道の駅で車を止めた。
「銀山のお土産とかあるかもしれないし、寄ってみよう」と夫。
あまり気乗りしないけど、中に入ることにした。
夫は置いてあった石見銀山のパンフレットを次々と貰っていく。
「これで行ったつもりになれるじゃん」「逆に虚しくなるよ」
私は「げたのは」と言う石見銀山の駄菓子を見つけたので、それを購入する。ネットで名物と紹介されていた三角のお菓子だ。
夫は温泉の素と、なぜか石焼き芋を購入していた。
車に戻り、石焼き芋を割って私に手渡す。
「? 石焼き芋好きだったっけ?」
「石見銀山だから、これも石がついてるし。だから機嫌直して」
「意味わかんない」と思わず笑ってしまう。なんかもう、どうでもいいや。
さつまいもは真っ黄色で、ねっとり甘くて、意外にもすごく美味しかった。
でも、旅館の夕食のことを考えて、一口で我慢した。
旅館、五時すぎ、「さぎの湯荘」に到着。
昨日の萩本陣はファミリー向けの旅館という感じだった。
さぎの湯荘は老舗旅館といった風合い。
チェックインを済ませると、美しい日本庭園が見えるソファに通され、昆布茶と落雁のサービスがあった。
浴衣も色や柄が選べて、帯も色々あってすごく嬉しい。
白地に橙の模様がついた浴衣と、紫色の帯を選ぶ。着るのが楽しみだ。
お部屋は萩本陣より小さめ。でも、日本庭園が見えてとても趣がある。
そして今日の夕食はお部屋食。
楽しみ!!!
夕食は六時半。時間がないけど、とりあえずひとっ風呂!
大きめの露天風呂は眺めが良くてすごく素敵だった。後でゆっくり入ろうと後ろ髪を引かれつつ、色鮮やかな浴衣を着る。
いよいよお夕食!!
絢爛豪華!!!!
しかも前菜から何から、見た目も美しくて、味も上品で、すごく美味しい!!
素材の味を生かしまくり。これぞ日本料理だ!
「なんだこれ??」と夫。
お刺身盛り合わせの中に、細長い、見たこともないお刺身があった。
マグロとハマチを合わせたような味で、コリコリしている。食べたことのない食感だ。
「鯉のお作りです」と中居さん。
『鯉?!』思わず夫と声を上げた。
鯉なんて、初めて食べた。
今回の料理は、鴨だったり猪だったり、こごみがあったりと、珍味っぽい食材が満載。
でも、全くクセがなくて、どれもすごく上品な味だ。
大満足でご飯を食べ終えると、予約していた家族風呂の時間になった。
家族風呂は二つあり、5~6人が入れる内風呂と、2~3人用の露天風呂があった。
到着時間が遅かったせいで、残念ながら露天の方は予約がいっぱいで、内風呂に入る。
露天ではないけれど、ガラス越しに庭園が眺められた。お風呂も二人なので泳いだり浮かんだりして楽しかった。
午後10時以降は、空いていればどちらの家族風呂も自由に入れるとのことだったので、夫と9時過ぎからスタンバイ。
露天風呂は風が気持ちよく、いくらでも入れた。
「クチコミには星が綺麗って書いてあったけど、曇っていて見えないね」と残念そうな夫。
「でも、すごく気持ちいいよ! 連れてきてくれてありがとう」
「それにしても、お腹おっきくなったね」
「てゆーか、昨日一日で随分身体が重いんだよね」
「まあ、すごい勢いで食べてたしね」
部屋に戻って、布団に包まる。
明日は旅行最終日。
楽しい時間は、あっという間に過ぎてしまう。
昨日に比べて、身体がずっしり重たい。
家に戻ったら、またダイエットの日々が始まる。
でも、その前に。
明日の朝食が楽しみだ。