愛しの黒ライオン



踵で地面を蹴り上げる、のだけど獅子さんの力には私の抵抗も無駄なほど、引きずられ『俺と一緒に居るのは嫌か?』と。


突然そんな事言われると足が前に進まない。

『どうしたんだ?』

ピタっと獅子さんの足がとまった。


『どうして、そんな事言うの?』
『理由は無い』

そうだよね、理由なんて無いよね。私だって、どうして、そんな事を聞いたのかのか分からない。




タダ...
タダ...

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