愛しの黒ライオン




《俺の隣は牡丹だけ》だって言った先輩は...もう、目の前にはいない。


先輩の部屋から飛び出し気づけば家のベッドの上で泣いていた。


どうやって帰ってきたのかも、あまり覚えていなかった。

覚えているのは、お洒落をしてミュールを履いていて泣きながら走っていると踵が折れ裸足で帰って来ていた。




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