愛しの黒ライオン




「目が赤い...」

なんで、こんなに苦しいんだろう。

自分の中でも恋は2度としないって思ったのに。


だから獅子さんに対する気持ちは、ぽっかりと空いた穴を埋めて欲しくて会いたかっただけ。


なのに胸がズキズキして...痛い。


あの場所には、私の居場所は無かったんだよね。

鞄から化粧ポーチを取り出し軽くファンデを塗ってからグロスを塗り軽くため息を吐くと化粧室から出てBOXへ戻ろうとした。


「ねぇ...獅子さん、牡丹って子なんで連れて来たの?」




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