愛しの黒ライオン

見える優しさ




「牡丹...」


駅で切符を買いプラットホームに入ると呼ぶ声が聞えて来た。


空耳かもしれない...

きっと獅子さん、怒っているだろうな、今度会う時、めっちゃくちゃ言われるかもしれない。


そう思いながら泣きそうな目を指で擦った。

「...牡丹」

ふっと背中越しから声をかけられ肩を叩かれた!?

...え?




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