愛しの黒ライオン




破裂しそうになった心臓は、頬を抓られ沈下した。

「い、痛いです...」
「...お前のホッペの触り心地が良いもんで、ついつい」

ついついって...私は、おもちゃじゃないです。

「は、離してください...」
「嫌だね...」
「離してくれないと困ります...」

だって目の前に座っている子供が指差して笑ってるのだもの恥かしくて恥かしくて...

「そうだ約束しようか」

頬を抓られたまま獅子さんを見つめた。




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