愛しの黒ライオン




「分かったのか、分からないのなら...」

抓っている指先の強さが増す。

「わ、分かりました、ちゃんと覚えておきます」

やっと指が離れた。


「牡丹、窓の外、見てみろよ」


獅子さんに言われ、指を指す方へと顔を向けるとチュッと唇にキスをしたのだった。






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