愛しの黒ライオン
ドア越しに私を見つめ、雑誌を手に持っていた。
「あれ牡丹ちゃん、どうしてここに、もしかして知らない内に獅子といい関係になっていたの?」
ニヤリと笑う風斗さんは、相変わらず、獅子さんと逆くの性格だ。
「違います...その、面接に来たら、ここだとは知らなくて...」
「そうなの?面接...そう言えば、今日誰かが来るって言ってたけど、牡丹ちゃんの事だったんだね~OKOK面接合格ね~で、いつから来れるの?」
「いや...だから...その...」
風斗さんを前にすると言えない。