愛しの黒ライオン


まぶたを半分まで開け周りを見渡すと頭上辺りに獅子さんが座っていた。

「獅子さん...」
「大丈夫か?」
「うんん...」


悪い事したな...

「あの...皆は、まだ居酒屋に?」

「いいや...風斗と近場のBARへ呑みに行ったよ」

「ごめんなさい...」

泣きそうだ、どうして他の人と違う事をしちゃうんだろう。


いつもそう。友達と遊びに行った時も慌てて転んで病院へ行ったり。


時間に遅れないようにと早く出たはずのに履いていたヒールの踵が折れたり...



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