愛しの黒ライオン
「気にしないで下さい。急に言われたから、どう答えようか迷って別に説明したら...」
...どうして、涙が出てきそうになるんだろう...
「したら...」
「喋るな...分かったから」
獅子さんは、座っているベッドから立ち上がると、そっと頬に指をあて...
「座ってもいいか?」
「...ごめんなさい、今どきます」
「...お前はそのまま寝てろ」
触れていた指が離れ、カラダをベッドの上に乗せると私の横に座り大きな枕を背中の間に入れるともたれた。