愛しの黒ライオン


「あ、あの...」



どうしよう、まるで恋人同士みたいだ。ドキドキするよ。


「...ちょっと顔洗ってきます」
「行くな、洗わなくても別にいいだろ」
「でも...」
「口塞ぐぞ...」

薄暗い部屋の中

獅子さんの瞳だけがキラキラして、まるで黒曜石のような深い瞳に吸い込まれそうになる。




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