愛しの黒ライオン



私は、唾を飲み込むと獅子さんから目を逸らし横向きになって背中越しから獅子さんに声をかけた。


「そ、そんな事を言えば、誰でも黙ると思ってるんですか?そうやって言えば、いつも側にいる、沙耶さんは黙るんですか?」


言ってしまった。


「何、それっ...妬きもち?」

ピクンと指が動く。


「そ、そんな事あるわけないです。...私は、獅子さんなんて、大っ嫌いです...」



< 222 / 510 >

この作品をシェア

pagetop