愛しの黒ライオン



「あの...今何時ですか?」
「お前の枕元に携帯があるだろ」


獅子さんは、椅子に座ったまま冷めた声で指摘する。


「獅子...そんなに冷たくしなくても」

「優しくして何がある、懐(なつ)かれても迷惑だ」


風斗さんは、苦笑をすると私の気持ちを揉むように傍に来て肩をポンポンと叩くから思わず悲しくなって来た。


何で、どうして悲しくなるの?
< 24 / 510 >

この作品をシェア

pagetop