愛しの黒ライオン




「玄関先で話すのも何ですから中へどうぞ」


どうしよう、叔父さんのあんな顔を見たのは初めてだ。


「あ...ちょ...」



私は躊躇したまま、玄関に上がろうとする獅子さんの腕を掴むと、すれ違い様に


「大丈夫だ、今日はブリリアントで引越し祝いだからな」そう言って、私の頭をポンと叩いた。


って、そんな気楽な事言ってるけど叔父さんは手強いんだよ、だって弁護士なんだから。




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