愛しの黒ライオン




「獅子さん!」


声が裏返りそうな私の不安をよそに獅子さんは、口の端を持ち上げ叔父さんの後を追うとリビングへ行ってしまった。


どうしよう。ドキドキしながらリビングへ向おうとした。


「牡丹ちゃん...車、目の前に停めたけど近所の邪魔にならないかな?」

ちょこっと顔を出したのは、風斗さん。


風斗さんもスーツ姿だった。




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