愛しの黒ライオン




それなのに高卒の私が、どうひっくり返っても一人暮らしをできるような仕事なんて見つからない。


「帰ってください、お引取りを」


叔父さんは、獅子さんにそう言うとリビングのドアに近づいてくる。


叔父さんのバカ


私はドアに乗せていた手をクっと掴み開けると叔父さんを睨んだ。


「叔父さん...叔父さんは、結婚をするんだよ私になんて、かまっている暇があるのなら新しい家族を大切にすればいいでしょ」




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