愛しの黒ライオン



持っていた携帯から風斗さんに視線を逸らす。


「それ...獅子がしたんだ。きっと牡丹ちゃんの親だったら心配するかもしれないからだって」


冷たい人なのに本当は優しい人なの?


「あの...獅子さん、ありがとう...」


座っているベッドから小さい声で呟いたけど獅子さんは反応してくれなかった。

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