愛しの黒ライオン



「俺も、あの頃、親の言っている意味なんて1つも分からなかった。

血の繋がりの無い親父に言われると尚更腹が立つ事もあったよ。


だけどな

《認めてもらいたかったら地に足をつけ胸の張れる大人になれ、親の敷いてくれたレールの上を歩くのが嫌なら、自分で作れ》


そう言って、あの親父、俺を殴ったんだよな」


獅子さんは、そう言って照れくさそうに苦笑いをした。




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