愛しの黒ライオン




獅子さんは、何かを摘むと、そのまま立ち上がりニカっと笑うとスっと手の平を私の前に出した。

「四葉のクローバーって探したら見つかるんだな」

「え?」

「お前、知らないの、四葉のクローバーって、ねがい事叶うだろ?」


「っぷ...」

「何が可笑しい?」

「だって、子供みたい?」

「大人だって、子供心は持っているもんだ」

「その顔で、ヤバクない?」

「お前な~」




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